コーチングの活用
コーチングにはさまざまな活用法があります。ときにはティーチングの手法を交えながら、上手に指導を行うことがポイントです。
残業の多い部下にセルフマネジメントを促す
残業の削減が叫ばれている昨今、いまだに午前様が常習化している社員はいませんか。ダラダラ残業の多い部下を指導する際は、コーチングを使えばセルフマネジメント能力が育成されます。
「なぜ、残業が多いのだと思う?」「改善するにはどうするべき?」と問いかけを繰り返しましょう。部下が質問に答えることによって意識が育ち、自ら残業を減らそううとする力が身につきます。
知識とスキルにギャップのある部下の潜在能力を引き上げる
知識も経験も積んでいるはずの部下が、どうも「ベテラン」にふさわしい仕事をしないと思ったら、コーチングを活用してみましょう。豊富な知識がバックグラウンドにあるため、潜在能力が引き出されれば、爆発的に成長することが期待されます。
部下の悩みにアドバイスではなく質問で切り返す
部下から相談を受けたら、対策法や解決法をすぐにアドバイスしたくなるのが上司というものです。しかし、それをぐっとこらえ「自分ではどうしたらいいと思う?」「例えば、どんな解決法があるか、今の自分の考えを言ってみて」と質問で返してみましょう。部下のほうから思いがけない斬新な解決法が提示され、採用に至るかもしれません。
業務改善会議で聞き役に徹する
会議でまとめ役となるリーダーは、「自分がこの場を導かなければ」と考えます。しかし、あえて聞き役に徹し、結論づけの代わりに問いかけを行いながら会議をするのはいかがでしょう。聞き役に徹しながらも結論に導く、高度なコーチングができれば、部下たちがより自発的に会議に取り組むことができます。
部署内で小さなリーダーをたくさん輩出する
部署の人数が多くなり、小さなリーダーをたくさん育成しなければならなくなったときには、リーダー育成にコーチングを使いましょう。新リーダー一人ひとりに自発的な気付きを促すのは骨の折れる仕事ですが、ひとたびコーチングが成功すれば、自ら動いてくれる人が増え、仕事が圧倒的に楽になります。